●生出地区の見どころ

【岩手の名水20選 「清水の湧口」】

しずのわっくつ
 清水集落には、コンコンと湧き出ている「清水の湧口」があります。昭和60年、岩手の名水20選に選定されたました。一日約17,000キロリットルが流水していると言われ、四季を通 して水温の変化は小さく冬温かく夏は手を入れていられないほど。お茶やコーヒー、ウイスキーの水割り、ご飯をたくときに使用したいと、ペットボトルやポリタンクの列が並びます。遠くは仙台市から定期的に訪れている人もいます。湧口を利用している地域の人達はいつもきれいな水のままであることを願って、昔から続いている清掃活動を欠かしません。下流にはこの水を利用して、イワナなどの養魚場もあります。
 岩手県交通バス・矢作線の的場行き「清水」で下車してください。


【大滝・小滝】

おおたき・こたき
 気仙川支流、清流の生出川は川底の小石のひとつ一つが光輝いて見え、サワサワとやさしく流れたり渓谷を這うよう流れたりしています。イワナやヤマメの宝庫で、太公望を楽しませます。川沿いを眺めていると時のたつのも忘れそう。  写真は、大滝・子滝。両岸の樹木が生い茂り、生出川の真ん中にある大岩で左右に分かれている豪快な滝です。子供たちの川遊びでは、この大岩から川に飛び込まないと一人前と認められなかった時代もあったようです。
 岩手県交通バス・矢作線の的場行き「滝見橋」で下車してください。


【閑董院宥健尊師堂】

かんとういんゆうけんそんしどう
 このお堂は宥健法印を祀るために、地元の人々の寄進により明治23年(1890年)に建築されました。気仙大工の優れた技術で建築された欅造の堂宮です。向拝には龍や鳳凰、花鳥などの多く彫刻があり、頭貫の木鼻は全て唐獅子の彫刻で飾られている。奥の院も特徴的な六角堂となっています。  宥健法印は、元和5年(1619年)から悪疫がまんえんして多くの病死者がでていることに心を痛め、鎮護国家・悪疫退散を願い岩穴に入り食を絶ちました。読経を続けること21日目、元和6年3月21日鐘の音が絶えました。  国道343号から生出の郷へ向かう途中の、馬越地区にあります。
 岩手県交通バス・矢作線の的場行き「滝見橋」で下車してください。


【白糸の滝】

しらいとのたき
 閑董院様のある馬越地区から、幾重にも絹糸のように輝きながら生出川に注いでいる滝です。春の新緑、夏の涼風、秋の紅葉、冬の雪景色と四季を通じて楽しませてくれます。 安政五年(1859年)、小倉鯤堂 (こんどう= 本名小倉乾) が白絲瀑歌を作詩。早朝二又の「橋本旅館」を出て、白糸の滝を見て宿に戻り一気に書きあげたものという。碑文が円城寺前 (矢作町字愛宕下) にあります。鯤堂は、吉田松陰の門下で高杉晋作と同期 (元治元年長州の戦いに参戦し戦死したとも) 。
白絲瀑歌
  矢矧之邨山四圍 奇峯挽天勢欲飛 一條溪流分成派 源頭有瀑名白糸  境深路遐人不至  奇勝湮没委魑魅  (以下略)  -読み-  矢作の村 山しい 奇峰天を挽いて 勢い飛ばん欲す 一条の渓流 分かれて派をなす 源頭に瀑あり 白糸と名ずく 境深く道遠ければ 人いたらず 奇勝いんぼつして ちみに委す
 岩手県交通バス・矢作線の的場行き「滝見橋」で下車してください。


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