紅葉と名水の里・おいで

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第30回『おいで木炭まつり』終了しました。

30回目で目玉行事に幕

最終回惜しみ大勢来場 矢作町・生出木炭まつり

 陸前高田市矢作町生出地区最大のイベント「生出木炭まつり」(生出地区コミュニティ推進協議会主催)は30日、 同地区多目的集会センター(コミュニティセンター)を主会場に開かれ、多くの来場者で大盛況となった。高齢化による木炭生産者減少などを受け、「紅葉と名水の里」をPRしてきたまつりは30回目の今回が最後となった。主催者はこれまでの感謝を発信し、来場者らは「継続」への期待を寄せながら多彩な催しを満喫していた。

 

多彩な催し活況呈す、継続を望む声も

 

 開会式では来賓の戸羽太市長、県大船渡農林振興センターの中村勝義所長が生出を象徴するまつりの最終回を惜しみ「何とかして再開されれば」などと求めた。市は長年、まつりを通じて地域を盛り上げてきた同協議会に感謝状も贈った。

 地区の愛唱歌「季節(とき)をあなたと」合唱のあと、催しが開幕。イワナ炭火焼き、農産物・加工品など販売ブースでは各所で長蛇の列ができ、目玉の木炭、シバホウキのコーナーはオープン後数分で完売するほどの人気ぶりをみせた。

 アトラクションでは郷土芸能「生出神楽」、気仙中生徒による「けんか七タ太鼓」が披露され、盛り上がりを見せた。子どもたちはロープなどを使って木に登る初企画の「ツリークライミング体験会」、竹とんぼや弓矢の射的、イワナのつかみ取りを楽しんだ。

 昼食時には婦人会が2日前から下準備してきた芋の子汁と田舎おにぎりが限定700食分振る舞われた。林業体験などで交流を続ける立教大生・卒業生ら協力のもと2回行われたもちまきでは、幅広い世代の笑顔が広がった。

 まつりは、昭和30年代後半まで生出の経済を支えた木炭づくりを通じて地域おこしをと、同62年に始まった。高齢化が深刻化する中、原発事故の影響で市有林の払い下げができなくなり原料確保が困難となるなど、震災後はさらに「継続」が厳しさを増したが、「まつりをやめたら生出が忘れられてしまう」と踏みとどまった。

 首都圏の大学とも連携し、滞在型林業体験や木炭発電車の開発を進めるなど、里山資源を活用した先進的な取り組みは多方面から評価を得ており、まつりはそれらの活動成果を披露する場ともなっていたが、運営側の負担が大きくピリオドを打つこととした。

 毎年まつりに来ていたという竹駒町の伊藤賞さん(77)は「木炭はほかと比べものにならないほど上質。きようも 朝から並んでやっと買えた。今回で終わるのは残念。『いつかまた』という思いは強い」と願いを込めた。 同協議会の菅野征ー郎会長(75)は「やめてしまうのは苦渋の決断。今後は未定だが、すぐに再燃する木炭のように何らかの形で再びできれば」と語った。 【記事:東海新報2016.11.1】

第29回『おいで木炭まつり』終了しました。

名水の恵み随所に 自然エネにも着目

 陸前高田市矢作町の生出地区コミュニティ推進協議会(菅野征一郎会長)が主催する第29回生出木炭まつりは25日、生出コミセンを主会場に開かれた。今年は木炭だけでなく豊富な水の力による発電にも注目。クリーンエネルギーを地域活性の一助にすべくPRした。

 木炭まつりは昭和62年に始まった生出地区最大のイベント。木炭と竹炭を活用した森林整備や雇用創出を目的とし、同地区独自の産業に理解を深めてもらおうと開催されてきた。目玉の一つである木炭販売コーナーには、この日も開会前から大勢の人が詰めかけて長蛇の列をつくり、販売開始1時間弱で完売する人気ぶりだった。

 また、木炭で焼いた川魚などの飲食ブース、農産物・加工品販売にも人だかりが。同日は陸前高田の最高気温が12.3度と風の冷たさが際立つ一日となったが、炭火の周りでは大人たちが暖を取り、魚のつかみ捕りや竹製弓矢遊びのコーナーには子どもたちの元気な歓声が響いた。

 この日は東京農業大学(東京都世田谷区)と日本自然エネルギー(株)の協力により、小水力発電・バイオマス発電装置のデモンストレーションも。同地区の川の水および木炭を利用したクリーンエネルギーに着目し、〝名水と紅葉の里発電所〟として同推進協は事業化を実現していきたいという。菅野会長(74)は「間伐材を使うことで、山の荒廃を防ぎながらクリーンなエネルギーを生み出せる。防犯灯に利用したり、炭の家や非常時の電源として活用できたら」と話すとともに、「まつりも高齢化の影響で開催が難しくなってきている。来年迎える30回を機に区切りをという話もあるが、どのような形なら継続できるか、新しい試みも検討していきたい」といい、発電の取り組みを発展させていく考えを示した。

 一方、同地区でこの夏行われた林業体験を縁に再訪したという立教大学(東京都豊島区)の瀬戸智宏さん(18)秦佑介さん(21)山口恭平さん(20)はそれぞれ、「生出が好きなので、継続的に来たい」「木炭まつりがなくなったら訪れるきっかけが減るのではと不安」「自然環境保全の観点から、この地域のことも研究してみたい」と話し、イベント継続を望んでいた。 【記事:東海新報2015.10.27】


山頂の眺望に大満足

『原台山』山開き・トレッキング


 陸前高田市内最高峰の原台山(はらたいさん、標高894メートル)山開き・トレッキングは31日(日)に行われた。市内外から集まったハイカーたちは会話を弾ませながら登山道を歩き、山頂を目指した。

 生出地区コミュニティ推進協議会(菅野征一郎会長)による山開き式は、同地区コミセン前で開催。好天に恵まれたこの日は、小学2年生から80歳までの約40人が参加した。体操後、参加者には同地区婦人会手作りの紅白餅や登山マップが贈られた。

 市立博物館(旧生出小学校)そばから続く登山道は。先月24日に刈り払いが行われ、地元住民らが歩きやすい環境に。登山者は適度に休憩を取りながら、ゆっくりと2時間ほどかけて山頂を目指した。

 登山道沿いには色鮮やかな朱色のヤマツツジ、ピンク色のタニウツギの花が咲き誇ったほか、新緑も映えた。山頂からは広田湾から一関市大東町まで、360度のパノラマが広がった。

 参加者はすがすがしい空気の中で昼食を分け合い、なごやかなひとときを過ごした。この日は原台山の登頂で岩手60山を制覇した女性もおり、登山仲間から祝福を受けていた。

東海新報 2015年6月3日】 

【お知らせ】

『炭の家』は平成31年4月〜毎週火曜日が定休日となります。

第28回おいで木炭まつり終了しました。

催し楽しみ魅力に触れる

第28回生出木炭まつり

 陸前高田市矢作町の生出地区コミュニティ推進協議会(菅野征一郎会長)主催の「第28回生出木炭まつり」は、26日、同町の生出多目的集会センターを主会場に開かれた。同日は多くの人が会場に詰めかけて多彩な催しを楽しむとともに、木炭の魅力についても理解を深めた。

 木炭まつりは、昭和62年から始まった生出地区最大のイベント。木炭の燃料はスギ人工林の間伐材であることから、地域の森林が整備されることにより雇用を創出し、新たな産業を構築しようと開催している。

 この日は木炭・竹炭・農産物の即売コーナーや木炭発電車運転、昔の遊びコーナーなど様々な催しが企画され、アトラクションでは気仙中学校生徒らが「けんか七夕太鼓」を披露。「立教大学コーナー」ではカフェや写真撮影コーナー、ビンゴ大会などが行われた。

 即売コーナーでは、地元住民が作った木炭を販売。ケヤキでできた炭には、虫がいた跡にできるという不思議な模様もあり、来場者が足を止めて木炭に見入っていた。同日は105俵の木炭が用意されたが、午前中のうちにほぼ完売。ほかのコーナーも盛況となり、活気あふれる一日となった。

 菅野会長は「継続的に開催しているが、こんなに大勢来ていただいてありがたい限り。足を運び、生出のことを知ってもらえれば」と話していた。 (10/28東海新報)

立教大学林業体験実施

生出地区住民との交流 今年で11回目

 

市内一の高さ満喫

『原台山』山開き会・トレッキング

 陸前高田市内最高峰の原台山(はらたいさん・標高894m)山開き式・トレッキング会は6月1日(日)に行われた。市内外から足を運んだハイカーたちは、心地良い汗を流しながら登山道を歩き、山頂で喜びの笑顔を交わした。

 山開き式は生出地区コミュニティ推進協議会(菅野征一郎会長)によるもので、好天に恵まれた同地区コミセン前には約30人が参加した。

 ストレッチ体操後、登山者には同地区婦人会が手づくりの紅白餅や急こう配の場所などを示す登山マップなどがプレゼントされた。

 市立博物館(旧生出小)そばから続く登山道は、先月25日に刈払いが行われ、地元住民らが歩きやすい環境を整えた。80歳女性の参加もあった中、多くの登山者は休憩を挟みながらゆっくりと2時間ほどかけて山頂を目指した。

 登山道沿いでは、色鮮やかに咲き誇るツツジなどの植物が歓迎。山頂では雲一つない青空の下、絶景のパノラマが広がった。登山者は清々しい空気を思い切り吸い込み、登山の疲れをいやした。

 一関市大東町にもまたがる北上山系南端の原台山は、太平洋を一望でき、かつては漁業者の信仰を集めていたとされる。広田湾のほか、東日本大震災で壊滅的な被害を受けた高田地区などを見渡しながら、震災直後に内陸部へと避難したルートを振り返る住民も見られた。

生出地区コミュニティが立教大学から表彰されました

 

地元の魅力感じ取る   おいで木炭まつり開催

アトラクション:気仙中学校「けんか七夕太鼓」
アトラクション:気仙中学校「けんか七夕太鼓」

 陸前高田市矢作町の生出地区コミュニティ推進協議会(菅野征一郎会長)は27日、同地区コミュニティセンターで「おいで木炭まつり」を開催した。多くの地域住民でにぎわい、地元の食べ物を昧わったり、アトラクションを楽しむなどして生出地域の魅力を感じ取った。

 木炭まつりは、同地区で生産される木炭や竹炭、木酢液などの需要拡大を図るとともに、自然豊かな地域性を昧わってもらうことを目的としている。市、沿岸広域振興局、県木炭協会、東海新報社など多数の団体や企業が後援した。

 この日は、地元の子どもたちや女声コーラス隊が同地区のコミュニティ愛唱歌「季節をあなたと」を歌って開幕。菅野会長が「まつり開催は今年で27回目。ゆっくりと生出の自然と人情を昧わってほしい」とあいさつし、戸羽太市長らの祝辞も披露された。

 販売コーナーがオープンすると、来場客たちは気になる場所へ移動し、買い物を開始。木炭をはじめ野菜、芝ぼうきなどを安値で買い求めた。炭火で調理したイワナの塩焼きや焼き鳥などもあり、焼きたての味に住民たちの笑顔が広がった。

 子どもたちには、竹とんぼや弓矢を作るコーナーを設置。おもちゃを手にした子どもたちが元気に会場を走り回った。地域の野菜や豆腐で作った豚汁も用意され、舌の上でほろりととけるサトイモやみその昧が染みた素材のおいしさに舌鼓。矢作小の菅野洸寿言(3年)は「食べ物はおいしい、弓矢も難しいけどすごく楽しい」とニッコリ。

 アトラクションでは、気仙中学校の生徒たちによる「けんか七夕太鼓」や、保存会による郷土芸能「生出神楽」などを披露。展示コーナーでは、木炭自動車や木炭発電システムを公開し、地消地産でできるエネルギー開発への取り組みについて説明を行った。センター内では、地区民が作った小物や木炭なども展示された。

 写真の無料撮影コーナーを設けたのは、立教大学の林業体験などで同地区の世話になったという東京都の小林義明さん(27)。勤め先の協力を得て資材を持ち込み、同大学の仲間たちとともに応援に駆けつけた。

 小林さんは「ここで出会った人はみんな温かい人たち。自分のできることで恩返ししていければ」と語っていた。

東海新報:2013年10月29日 7面】

【東海新報:2013年10月27日付掲載記事】

生出地区がエネルギー開発

=== きょう、木炭まつりで木炭発電車の展示など ===

 陸前高田市矢作町の生出地区コミュニテイ推進協議会(菅野征一郎会長)は、同地区の自然環境を生かしたエネルギー開発事業を進めている。以前から取り組んでいる「木炭発電」に加えて、昨年10月からは河川を利用した小水力発電機設置の事業に着手。同地区で27日午前9暁30分から行われる「生出木炭まつり」では、木炭発電車の展示などを通して取り組みのPRも行う。

 

 事業名は「分散型エネルギーの利用促進と農山村地域環境ビジネスの創出」。東京農業大学総合研究所の両角和夫教授が、昨年10月に開設した。

 両角教授は、昨年度まで東北大学大学院農学研究科で教授を務め、岩手県で農業や環境問題の研究活動を行ってきた。東日本大震災後は被災他の震災復興に携わり、支援の一環で今回の事業を提案した。

 両角教授の研究によると「農山村地域で当面する社会問題として、間伐が進まない森林の自然生態系の悪化と林業の衰退や、それらによる地域の水循環への悪影響などがあげられる」という。間伐の機会を増やすことで、森林生態系の修復と整備、地域にかかる産業と雇用の創出を図ることが狙い。

 同地区では、間伐材を木炭にして保存し、自動車の動力源にするなど、自給自足のエネルギー開発を推進。同協議会は両角教授の提案に賛同し、現在は同町堂前地区の河川に発電装置を取り付けた水車の設置などを行っている。

 また、将来的な構想として、発電した電気を充電式重機に利用することや、電気式温室に使って野菜栽培、他地域へ販売するなどの計画も進める。

 資金は、独立法人・科学技術振興機構(JST)などの支援事業を利用。支援期間は36カ月で、実装費総額は約1900万円。

 木炭まつりは、生出地区コミュニティセンター、ホロタイの郷「炭の家」の2会場で実施。

 会場内では、木炭を燃やす際に発生するガスを利用して発電する木炭発電車」の展示などで、事業の広報も行う。

 まつりではこのほか、木炭、竹炭、木酢液、竹酢液、粉炭、農産物、山菜などの販売をはじめ、各種炭や写真、パネル、児童作品などの展示、地域住民によるアトラクションなどさまざまな企画を用意。

 菅野会長は「自然と人が共存する、エネルギー開発のモデル地区となることを目指して地域の活性化を後押ししたい。多くの人たちに魅力を知ってもらえれば」とし、広く来場を呼びかけている。

農村地域の暮らし学ぶ

昭和女子大学の学生訪問

生出地区=ホロタイの郷「炭の家」で炭焼き体験
生出地区=ホロタイの郷「炭の家」で炭焼き体験

 陸前高田市に9月17日から四日間、昭和女子大学(東京都)人間社会学部の学生8人が訪れ、農村地域の暮らしを体験する研修会を行った。学生らは林業体験や住民との交流などを通して、1次産業の魅力や地域コミュニティーの大切さについて学びを深めた。

 研修会は、講義などで学んだ農村の地域社会を現地で体感し、広い視野での現状理解や問題解決の能力向上につなげることが狙い。同学部の瀬沼頼子教授が20年ほど前から(株)八木澤商店の河野和義会長と縁を持っていたことがきっかけで、被災地研修も兼ねて同市での実施を決めた。生出地区コミュニティ推進協議会(菅野征一郎会長)も協力した。

 内容は、市内見学、河野会長の講義、草刈りのボランティア、炭焼き体験、住宅訪問ヒアリング活動など。

 20日は矢作町生出のホロタイの郷・炭の家で、同町の佐々木順子さんが。自身が育てた野菜を使い郷土料理教室を開いた、コウタケの炊き込みご飯、ユウガオの油炒めなどの作り方を教えながら「何も難しいものは作っていない、自分のできるものでごちそうするだけ」と、学生たちへ語りかけた。

 同学部の本間夕生さん(21)は「陸前高田の人たちは、震災被害を受けたにもかかわらずみんな前向き。人とのつながりの大切さを学べた」、梶山みな美さん(21)は「草刈り作業や炭焼きなど、どれも初めてのものばかりで楽しかった。また訪れたい」と話していた。(東海新報=9月22日付)

立教大学が林業体験実施

生出地区住民との交流 今年で10回目

装備は万全。間伐作業現場に向けていざ出発!!(2013_9_2)

 

 陸前高田市矢作町生出地区に29日から6日間、立教大学(東京都)の学生たちが林業体験で訪れた。学生たち14人は、地域住民と交流し、自然豊かな同市の産業について学習した。

 同大学の林業体験プログラムは、平成13年に開始して以来今年で10回目。山里での生活や地域住民との交流を通して、学生たちが自分の将来を見つめ直す機会にすることを狙いとしている。

 今回は、生出地区コミュニティ推進協議会(菅野征一郎会長)、市農林水産部、県沿岸広域振興局大船渡農林振興センター、県森林整備協同組合、(株)八木澤商店が協力。農林水産省農林水産政策研究所も視察で訪れた。

 内容は、市街地見学、八木澤商店の河野和義会長による講演、同地区にあるホロタイの郷・炭の家でそば打ち、生出鹿踊りの体験、市有林での枝打ち作業など。

 このうち2日は、炭の家の近くにある民有林で間伐作業を実施。ヘルメットを被った学生たちが地元の職人から指導を受け、間伐に適した木をナタやノコギリを使って次々と切り落としていった。学生たちは、汗を流しながら木の切り落とし作業などを行い、木が倒れる際の「メキメキ」という大きな音に驚いたりと、都会では学べない自然の魅力を味わった。

 小原田啓介さん(22)は「木を切る作業がこんなに疲れるものとは思っていなかった。職人さんたちが安全を心がけている様子も見て、林業を続けることの苦労や難しさを学ぶことができました」と語った。

 菅野会長は「少子高齢化が進む同地区で、若者がこうやって自分たちから生出の林に興味を持ってくれることがうれしい。地域活性化につながるよう、若い力をこれからもいただきたい」と話していた。(東海新報=9月3日付)

初夏の原台山楽しむ

心地良い汗流し山頂へ

山頂でくつろぎ、笑顔を見せるハイカーたち=原台山(2013_6_2)

 

 陸前高田市内最高峰の原台山(標高894㍍)の山開き式は6月2日(日)に行われた。市内外から足を運んだハイカーたちは、心地良い汗を流しながら山頂を目指した。

 山開き式は生出地区コミュニティ推進協議会(佐々木英一会長)によるもので、好天に恵まれた同地区コミセン前には約50人が集合。佐々木会長は「新緑映える登山日和となった。安全に、ゆっくりと山頂を目指してほしい」とあいさつした。

 ストレッチ体操を行ったあと、同地区婦人会が手づくりの紅白餅や、急勾配を示す登山マップをプレゼント。山田町から訪れた60代の女性は「山開きの日に合わせて登るのは初めて。海まで360度見渡せる山頂の景色が好きです」と話していた。

 市立博物館(旧生出小)そばから続く登山道は、先月26日に刈り払いが行われ、地元住民らが歩きやすいように環境を整えた。ハイカーは登山道沿いに色鮮やかに咲くツツジなど、周囲の自然を満喫しながら爽やかな汗を流した。

 一関市大東町にもまたがる北上山系南端の原台山は、頂上からは広田湾や太平洋を一望でき、かつては漁業者の信仰を集めていたとされる。2時間前後かけて山頂に辿り着くと、眼下の景色に疲れを忘れ、ゆっくりと腰を落ち着かせて和やかなひと時を過ごした。 (東海新報=6月4日)

 

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